筋トレ始めた人「筋トレは脚や腕等で分けて行ったほうがいいって聞いたけど、毎日やるならどんなスケジュールで組めばいいの?そもそもなんで部位別で分けたほうがいいの?」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
✔記事の内容
・部位別で鍛える、毎日の筋トレメニュー立てのポイント5選
・筋トレを部位別で行うことのメリット
・毎日筋トレ、部位別スケジュールの例を紹介
書いている自分は、筋トレ歴10年ほどです。
できる限りわかりやすく解説していきます。
それでは見ていきましょう。
部位別で鍛える、毎日の筋トレメニュー立てのポイント5選
ポイントは以下の通りです。
①目的を決める
②部位別の超回復時間を設ける
③コンパウンドトレーニングを先に入れる
④1日6種目程度
⑤週で強度を変える
各々解説していきます。
①目的を決める
筋トレの目的を決める必要があります。
なぜなら、筋トレの目的によって「レップ(回数)やセット、負荷、休憩時間」が微妙に変わってくるからです。
次の目的のうちどれか決めましょう
✔目的別
・筋肉量UP(ダイエットもこちら)
・筋力UP
・筋持久力UP
ダイエットの人は、基礎代謝の向上が目的なので、筋肉量UPでOKです。
目的別のメニューの組み方
次に、筋トレ種目を行う時の「レップ(回数)やセット、負荷、休憩時間」を目的別で載せます。
メニューを組む際には、以下を参考にレップや負荷を設定しましょう。
※トレーニング論は複数あります。一つの参考値として捉えてください。初心者向けです。
筋肉量UP | 筋力UP | 筋持久力UP | |
---|---|---|---|
レップ | 8~12 | 5~8 | 12~15 |
セット | 4 | 3~4 | 3~4 |
負荷 | 3~4RIR | 2~3RIR | 3~4RIR |
休憩 | 1~1.5分 | 2分 | 45秒~1分 |
✔RIRとは
RIR(REPS IN RESERVEの略)とは疲労管理法で、オーバーワークを防ぎ、効果的に筋トレを行うためのテクニックです。あと何レップできる余力があるか、を数字で表しています。例えば12レップ・3RIRのメニューであれば、15レップ(12レップ+余力3レップ)で限界を迎える負荷を設定します。
②部位別の超回復時間を設ける
メニューを考える上で、超回復理論は頭に入れておきましょう。
超回復理論とは、筋肉は一定の回復時間を置くと、以前の筋肉より大きくなることを指します。
※イメージ図を載せておきます。
超回復は、筋肉の部位により回復時間が異なります。
メニューを上手く設定する(各部位の休息時間を適切に設ける)ことで筋トレをより効果的にすることが可能です。
✔主な部位別の超回復時間
肩:48時間
腕(上腕二頭筋):48時間
腕(上腕三頭筋):48時間
胸:48時間
お腹:24時間
背筋:48~72時間
脚:72時間
※48時間は、筋トレ後の翌々日(2日後)。72時間は、筋トレ後の3日後。24時間は、筋トレ後の翌日(1日後)です。
表にするとこんな感じです。(メニューの組み方ではなく、回復期間の表です。)
部位別の超回復表 | day1 | day2 | day3 | day4 | day5 | day6 | day7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
肩 | ○ | – | ○ | – | ○ | – | ○ |
腕 | ○ | – | ○ | – | ○ | – | ○ |
胸 | ○ | – | ○ | – | ○ | – | ○ |
お腹 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
背筋 | ○ | – | ○ | – | ○ | – | ○ |
脚 | ○ | – | – | ○ | – | – | ○ |
腹筋は毎日やってOKです。
わかりやすいように分類分けしていますが、実際にはもっと細分化されます。
通常、筋トレ種目は複数の筋肉に刺激がいくため、この通り各部位の休みをきっちりとるのは難しくなってきます。
例えば、胸筋を鍛えるためベンチプレスをした場合、大胸筋の他に上腕三頭筋や三角筋(肩)にも負荷がかかります。そのため肩や腕のトレーニングを別日に設定しても、完全に休息をとれない日がでてきます。
超回復期間のイメージとしては、最低これだけは空ける、という感覚で使用するといいでしょう。
③コンパウンド→アイソレーションの順に行う
先に用語の説明をします。
✔コンパウンドトレーニング
コンパウンドトレーニングとは多関節運動種目のことで、複数の関節や筋肉が関与するトレーニングを指します。
例えばスクワットは、大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリングス、脊柱起立筋、腹筋と多くの筋肉を鍛えることができるコンパウンドトレーニングになります。
✔アイソレーショントレーニング
逆に、単一の関節や筋肉での筋トレ種目は、アイソレーショントレーニングといいます。
例えば、アームカール(上腕二頭筋)やレッグエクステンション(大腿四頭筋)が、アイソレーショントレーニングになります。
メニューを組む際は、コンパウンドトレーニングから先に行うようにしましょう。
理由は、アイソレーショントレーニングを先に行うと、コンパウンドトレーニングで力を発揮できなくなるためです。
コンパウンドトレーニングの方が多くの筋肉を使う分、高重量を扱うことができます。筋肉への負荷が高く、効果的な筋トレには欠かせない種目です。
コンパウンドで鍛えた後にアイソレーションで一部の部位を狙って追い込む、ようなイメージでトレーニングするといいでしょう。
部位別でコンパウンド・アイソレーショントレーニングを簡単に紹介します。
肩 | 腕 | 胸 | 背中 | 脚 | |
---|---|---|---|---|---|
コンパウンド | ・バーベルショルダープレス ・アップライトロー | ・逆手懸垂 | ・ベンチプレス ・ディップス ・インクラインベンチプレス | ・デッドリフト ・懸垂 ・バーベルロー | ・スクワット ・レッグプレス |
アイソレーション | ・ラテラルレイズ ・フロントレイズ ・リアレイズ | ・アームカール ・トライセップエクステンション | ・ケーブルフライ ・ダンベルフライ | ・ラットプルダウン ・シュラッグ | ・カーフレイズ ・レッグエクステンション ・レッグカール |
④1日6~7種目程度
1日の筋トレは6~7種目程度に抑えましょう。
理由は集中力がもたないから。
筋トレ6種目は、だいたい1時間程度で終わる量です。
これを超えてくると、集中力がきれて無駄に時間がかかったり、フォームが崩れたりします。
ケガのリスクを上げるよりも、1時間でぱっと終わらせた方がよいです。
メニューを組む際は6~7種目を目安にするといいです。
⑤週で強度を変える
次に週別での強度変更です。
毎週同じ強度でやるのではなく、負荷を変化をさせることで、オーバーワークを避けてより効果的な筋トレになります。
おすすめは、4週間で毎週徐々に強度を上げていき、5週目で強度を下げる方法。身体の疲労管理もでき、メリハリのある筋トレになります。
メニューを組む際に是非取り入れてみてください。
以上が部位別でメニューを組む際のポイントになります。
記事の後半で例を載せますので、是非最後までみていってください。
筋トレを部位別で行うことのメリット
ここで部位別で筋トレすることのメリットを解説します。
メリットは以下の通りです。
・メリハリのあるトレーニングになる。
・超回復理論に沿いやすい。
・目的の部位の負荷を上げられる。
一つ一つ見ていきます。
メリハリのあるトレーニングになる。
部位別の筋トレは、メリハリをつけられます。
理由は、筋トレのマンネリが防げるから。
部位別トレの方ができる種目が多く、継続の敵である「飽き」が起きにくいです。
一つの部位の筋トレだけでも種目数は多いので、飽きてきたら内容を変えて新しい刺激を入れることが可能です。
もう一つの理由は、対象の筋肉への意識がしやすくなるからです。
筋トレは鍛えている筋肉に意識を向けることで、効果が上がると言われています。
部位別トレでは狙う筋肉が1日1日異なるため、意識を向けやすくなります。
「今日は胸トレ、明日は脚トレ」と分けることで、中だるみしないメリハリのあるトレーニングになります。
超回復理論に沿いやすい。
部位別トレでは超回復理論に適応しやすいです
理由は簡単ですが、部位ごとでメニューを組むことができるからです。
全身トレでメニューを組む場合、全身の筋肉を同頻度で鍛えることになります。結果、脚の疲労が抜けなかったり、腕の超回復のタイミングがズレたりします。
部位別で筋トレメニューを組む場合は、各パーツの回復期間に適応しやすいため、より超回復を生かすことができます。
目的の部位の負荷を上げられる。
部位別の筋トレでは、強くしたい部位に対して自由に負荷を変えることができます。
例えば、腕を太くしたいのであれば、腕の日の筋トレメニューの負荷(レップやセット、重量)を上げて、1週間の腕トレ頻度を高くします。
結果として、より負荷を高めることで、大きな効果を狙えます。ただし疲労も蓄積するので、ケガには注意です。
身体のバランスを考えてメニューを自由に組むことができるのもメリットの一つです。
毎日筋トレ、部位別スケジュールの例を紹介
1週間の部位別筋トレスケジュールの例を紹介します。
ジムでのトレーニングを想定で、器具を使うもので組んでいます。
↑こんな感じです。
各部位のトレーニングを色分けしています。
全体的に鍛えられるように組んでいますが、もし胸筋をもっと強くしたいのであれば、他の部位トレを減らして胸トレを増やせばOKです。
レップやセット、負荷は先に述べた目的別(筋肉量、筋力、筋持久力)で設定し、疲労具合に合わせて週毎の負荷を調整してください。
あくまで一例として、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
部位別での筋トレメニューを立てる際のポイントについて解説してきました。
自分でメニューを立てられるようになると、PDCAを回していけるようになります。
伸びていない部位の、フォームの見直しや、種目や負荷を変えたりなど。より筋トレが楽しくなっていきますので、是非実際に組み立ててみてください。
あなたの筋トレを応援しています。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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